column コラム
ベタ基礎について
ベタ基礎とは?
底一面に鉄筋の入ったコンクリートを敷き、大きな面で建物を支える方法です。
鉄筋コンクリートの箱のような構造物が基礎として地面に埋まっているようなイメージです。
建物と地面との間には厚いコンクリートがあるため、丈夫で湿気を防ぎやすい方法です。
基礎の底一面に鉄筋コンクリートを入れるためには、底全面を掘削する必要があります。そのため、手間や残土、コンクリートや鉄筋などの材料が多くなるといったデメリットもあります。
ベタ基礎のメリット
①不同沈下のリスクが低い
面で支えるベタ基礎は、建物の荷重が一点に集中しません。荷重を分散して地面に逃がせるため、不同沈下(建物の重みで建物や地盤が不揃いに沈む、滑り出すといった現象)が起こりにくいことも特徴です。
②湿気に強くシロアリ対策に有効
ベタ基礎は、土台の全面を厚いコンクリートで覆います。そのため地面の湿気が上がってきにくく、シロアリの被害も受けにくい方法です。布基礎の捨てコンクリートはベタ基礎よりも薄く、捨てコンクリートを施さない場合もあるため、地面からの湿気やシロアリ対策にはベタ基礎のほうが有効といえます。
③ベタ基礎は底面全体で建物を支えるため、荷重を分散できるため耐震性が高い
一部の地盤が弱くなったとしても荷重は全体に分散されるため、一部に荷重が集中して建物が損傷するという事態が起こりにくい方法です。
底面のコンクリートにも配筋されており、厚みもあるため基礎自体の強度が高い点もメリットの一つです。
デメリット
ベタ基礎は布基礎に比べると基礎自体が大きく頑丈で、掘削する面積も広いものです。
そのため、コンクリートや鉄筋などの資材が多く必要です。
さらに残土も多く出るため、処理にかかる費用も多くなります。このほか、材料や残土の輸送費用や人件費なども必要です。
ベタ基礎は布基礎と比べると、多くの材料が必要です。
さらに掘削の面積が広く、手間や人件費もかかります。
寒冷地では地面の凍結による影響を考えて深めに掘削する必要があり、広い範囲を掘削するベタ基礎ではより手間や時間がかかります。
上記のようなデメリットもあります。
弊社でも、ベタ基礎を採用しておりますが、ベタ基礎以外の布基礎を採用している会社もあります。
木造住宅、鉄筋住宅によっても適している基礎が違ってきますし、気候により布基礎の方が適している場合もあります。
どちらが良いかそれぞれは、構造、気候、金額面などにより変わるかと思います。
ご参考までに!